家族の八大祝い着

ともに慶び、ともに祝い、ともに育む。

どうしてこんなに楽しいのだろう、どうしてこんなに嬉しいのだろう。いつもの顔が、いつものようにそろっているだけなのに。それは、家族ひとりひとりの慶びを重ね合わせて、家族ひとりひとりの哀しみを繋ぎ止めて、互いに心温めあいながら生きていく幸せがそこにあるから—。

家族の八大祝い着

お宮参り

麻の葉紋様に込められた願い/赤ちゃんが無事に生誕一カ月を迎えたことを神様に感謝すお宮参り。 そのおりに、赤ちゃんに羽織らせるお掛けに施されている吉祥文様が、麻の葉です。 麻が生命力の強い草であり、丈夫で真っ直ぐ伸びるところから、赤ちゃんの健やかな成長を願うものです。

どうか、のびのびとすこやかに育ってくれますように。

お掛け/麻の葉紋様

家族の八大祝い着

七五三

上げ縫いは大きく育てという親心/祝い着の上げ縫いとは、日々成長してほしいと願う親心から、身の丈よりも大きく仕立て、実際に着せるときに余るところは、肩や腰の位置で縫い上げることを指します。 なにより、成長につれてこの上げ縫いをほどいたり、塗ったりすることで、わが子の育っていく様を強く実感することができるのです。

なによりもまず、心身ともに健康な日々を送れますように。

七五三祝い着/上げ縫い

家族の八大祝い着

十三参り

肩上げ腰上げで大人への道を/十三参りとは京都の風習で、生まれた年の干支が初めてめぐってくる年、数えの十三歳に、お参りをして福徳と知恵と健康を授けてもらう行事です。 女の子はこのときはじめて、大人への仲間入りを願って本裁ちした振袖をつくり、肩上げ、腰上げして着ます。

知恵と福徳と健康を授かりますように。

家族の八大祝い着

成人式

袖丈は大人の女性としての証/振袖がきものの歴史に登場してきたのは江戸時代に入ってからです。 正装和服の袖丈が長くなっていったものです。 袖を振ることは愛情を表現することで、恋愛において「振る」「振られる」というのもここに由来しています。 その愛くるしい姿はだれからもでも好意をもたれるものです。

世間様から愛される女性になりますように

振袖/袖丈
振袖スペシャルサイト

家族の八大祝い着

結婚式

黒留袖はきものの第一礼装/黒留袖は結婚式などで既婚の女性が身につけるきものの中の第一礼装にあたります。 留袖と呼ばれるのは、江戸時代に若い女性が着ていた振袖の袖を、結婚後は短く留めたことに由来しています。 そして、ここから留袖は、既婚女性の礼装とされるようになってきたのです。

世間様へ最大限の礼を尽くしてこそ。

フォーマルセレクション スペシャルサイト

家族の八大祝い着

葬礼

紋付は受け継がれる家族の象徴/紋付とは家紋の入ったきもののことで、黒紋付は五つ紋の第一礼装です。 五つ紋の背紋はご先祖様を意味します。 また、縁起ものでもあり、お嬢様の幸せのためのお守りともなります。 昔は嫁入り道具として一番に用意されたもので、ご両親からの愛情が伝わるきものでもあります。

ご先祖様への感謝の気持ちをわすれないように。

黒紋付/紋付

家族の八大祝い着

還暦

赤は魔除け厄除け/干支(十干と十二支)の組み合わせが六十種類あり、元の暦に戻ることから還暦と呼ばれています。 還暦の祝いに赤いちゃんちゃんこを着るようになったのは、生まれた十二支に還るために赤ちゃんに戻るということと、男の厄年が還暦にあたるため、縁起が良く、魔除けの効果がある赤いものを身につけようということです。

親への変わらぬ感謝の気持ちを贈る

長襦袢/ちゃんちゃんこ/赤羽織

家族の八大祝い着

長寿祝い

帷子に仏の言葉を記する/帷子とは裏地のないきもののことで、そこに個人の極楽往生を願い、経文が書かれることから、経帷子と呼ばれるようになりました。 親族の女性が刃物を使わずに手で裁ち、意図に結びこぶや返し針をせず、ひと針ずつ縫っていきます。生前に用意しておくと無病息災や子孫繁栄になると言われています。

家族の無病息災、子孫繁栄を願って。

経帷子/白地の帷子
鈴乃屋

愛を見まもり、成長に寄りそう。

きものには家族の愛の歴史が映し出されています。 この世に生を受けた稚児の体をくるむ一枚の産着から、大切な人の無病息災を願う経帷子まで、きものは人の成長に寄りそいつづけます。 そして、家族という人生の節目節目を演じる舞台を影から支えていきます。

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