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「龍馬伝」の舞台を訪ねて 歴史上、最も愛された英雄、坂本龍馬。その生涯と魅力、足跡を訪ねて…

その男が歴史の舞台に立った時、時代は大きく動いた。 剣術家にして、革命家、政治家、実業家、交渉人、プロデューサー…。 数多の顔を併せ持ち、日本を近代化へと導いた。 活動期間はわずか5年。 短くも濃密な生涯には、語りつくせぬほどの物語がある。

ドラマの舞台を訪ねて…


坂本龍馬

坂本龍馬は天保6年(1835)、高知城下本町筋(現・高知市上町1丁目)で、郷士坂本長兵衛の二男として誕生しました。坂本家は質屋と酒屋を営む城下きっての豪商で、龍馬はその4代目にあたります。
19才から24才まで、2度にわたり江戸に剣術修行に行き、北辰一刀流千葉定吉の道場で免許皆伝となりました。万延2年(1861)、27才の時、武市瑞山が結成する土佐勤王党に加盟しますが、翌年には脱藩。開国論に目覚めた龍馬は、勝海舟の門下に入り航海術を学ぶ一方、松平春嶽、横井小楠らの知遇を得て、大きく飛躍していきました。
海軍操練所が閉鎖されると、龍馬は薩摩藩の保護のもとに長崎に亀山社中(のち海援隊)を組織して海運業に従事します。また薩長同盟、大政奉還の成立にも尽力しました。 しかし、志士としての活動は佐幕派を刺激し、慶応3年(1867)、潜伏先の京都近江屋で盟友中岡新太郎と共に暗殺されました。享年33才。

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