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酒器展

◆6回シリーズ展/第1回 酒鬼展・第2回 酒喜展・第3回 酒紀展・第4回 酒貴展

 

-飲酒の文化を探る-

第5回 酒姫展

7月5日(土)~7月27日(日)
11:00~17:00 火曜休館 一般300円 学生200円

7/5、17:00~オープニングパーティー

 

会場の様子

 

名著『日本の酒』をお書きになった坂口謹一郎博士は、その中で「古い文明は必ずうるわしい酒を持つ。すぐれた文化のみが、人間の感覚を洗練し、美化し、豊富にすることができるからである。それゆえ、すぐれた酒を持つ国民は進んだ文化の持ち主であるといっていい」と記している。
統一テーマ「藝際」(作家・職人・工芸の際[きわ])を考究することを目的に京都藝際交流協会(JALFO)が企画してきた酒の器のシリーズ展も既に4回を終えた。それを振り返ると、この展覧会は酒器を「器」の視点からだけでなく、飲酒の文化を振り返って見ることで、言い過ぎかもしれないが、出品者それぞれの思いが勝手気ままに発揮されるという、不思議な展覧会となっている。各人のすぐれた感覚がものを生み出す楽しさとダイレクトに結びついているところが魅力なのである。あらゆる行動は、インプットされた情報が脳の働きによりアウトプットされたものなのだそうだが、まさに酒の効用ここに極まれり?、といった感なのだ。今回も趣向を凝らした出品者の創意を存分に楽しんでいただけたらと願っている。作品の頒布もお楽しみください。

 

出品作家

荒川尚也(ガラス・京都)、アンドレ・デュプレシー(混材・仏)、猪飼祐一(土・京都)、市野雅彦(土・兵庫)、大樋年雄(土・石川)、川村紗智子(土・東京)、小山秀岳(土・京都)、五座五重(土・京都)、千田義昭(土・栃木)、田口梅屋(墨書・大阪)、沈 壽官 十五代(土・鹿児島)、土山松泉(土・京都)、永井恒夫(土・栃木)、ビルギット・ドゥアレッサー(土・独)、藤野 昭(土・京都)、藤野さち子(土・京都)、藤平 寧(土・京都)、伯耆正一(土・京都)、村田好謙(漆・京都)、毛利玲子(金属・長野)、山上 學(土・栃木)、山田 晶(土・滋賀)、柳原睦夫(土・京都)、渡邊恭成(金属・埼玉)、コ山有コ(土・京都)

 

 

全6回のイメージ

酒鬼..大江山の酒天童子伝説にちなみ酒の持つ魔性を思う。
酒喜..酒蔵ギャラリー新築オープンと新年を寿ぐ酒。
酒紀..まさに21世紀を意識。
酒貴..神との交歓の媒体に捧げられた酒が本来持っている高貴性。
酒姫..神と巫女と酒の三位一体、飲酒の原点。
酒生..生きとし生けるものの命の源としての酒と生き活きと生きるための酒。

 

 
 
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