2004年(平成16年)の大河ドラマは、「未来に期する」若者たちの熱い思いを描きます。
新選組、海援隊、長州藩士、薩摩藩士、会津藩士、etc……幕末、若者たちの未来への熱き思いは、様々な立場の志士たちの間で、砕ける荒波のようにぶつかりあい、そして、時代は明治へと大きく回転していきました。
その荒波の中、「天誅」という名分で佐幕派の殺害を続ける倒幕の志士たちから、最も恐れられた在野の武士集団、新選組。その存在は多くの小説や映画、ドラマに取り上げられ、日本史上最も人気の高いグループのひとつです。
しかし、局長の近藤勇が実は満33歳の若さで命を落としたことは意外に知られていません。
近藤勇を中心に最も活躍した時の新選組は、勤皇の志士たちと同じく、未来に希望をもち己の信じる道を進む、まさに「若者集団」だったのです。
そして、彼らは剣士としてのレベルの高さと、その心情の純粋さ故に、様々な人間の思惑に巻き込まれ、時代のうねりの中で、栄光と凋落を瞬く間に体験していくことになります。
大河ドラマ第43作は、時代に翻弄され、時に喜び、時に挫折しながらも、最後まで未来を信じて生きた若者たちの熱いエネルギーのほとばしりを描きます。
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